本をプロのナレーターや俳優が朗読してくれるコンテンツを「オーディオブック」といい、それを制作・配信しているのが「audible」です。

【目次】
オーディオブックの良さ
聴きやすい
とにかく聴きやすい!
抑揚、テンポ、感情表現。すべてにおいてプロのそれ、と評さざるを得ない。

誰のナレーションが聴きやすいのか、あるいは自分の耳に合わないのかは個人差があろうかと存じますが、総じてハイレベルです。耳に合うナレーションか否かはサンプルを聴くことで判断できます。あるいは、聴き進めてどうしても駄目、と感じれば返品することもできます。
「ながら聴き」ができる
散歩やジムのトレーニング中、あるいは運転中なども「ながら聴き」ができます。

「聴く読書」なので、手や目を使う必要がありません。耳で聴ければ読書できるのです。
知能メディア処理研究室の「有酸素運動が英単語暗記に及ぼす影響の確認」では、ステッパで運動しながら英単語を暗記させる実験において1週間で何もしない群より、ステッパで運動しながら暗記した群が有意に学習結果が向上したという実験結果があります。

オーディオブックでの学習効果を高める目的で生活の一部になっている、というよりは、何かをしている間にも自然に耳から知識を入れて合理的に学習できる、という部分に大きな魅力を感じています。
聴く速さを調節できる
自分の聴き取りペースに合わせて、0.5倍~3.5倍の間で聴く速さの調節ができます。
私は基本、1.5倍で聴いていて、これが最も内容が頭に入ってくるスピードです。1.0倍だと悠長に感じてしまうので。
何度も繰り返し聴くようなコンテンツの場合、ある程度は内容が頭に入っているのと、早く聴き終わることにメリットがあるため2.0倍や2.5倍にしています。
聴いてよかったオーディオブック紹介
リンク先で「Audible版」を選択すると購入できます。
禁煙セラピー
有名な禁煙補助本ですね。自己催眠の一種を用いて、読了した人に強い禁煙意識を植え付け、禁煙を成功に導いてくれます。
この効果はオーディオブック版でも健在。忙しいビジネスマンで禁煙したくても踏み出せない、そんな人が通勤時や運動時にこれを聴いて、禁煙に踏み出す一助にしていただけると幸いです。
神さまとのおしゃべり
少々、言葉は汚いですが、人生における真理を「神さま」が説いてくれる物語形式のコンテンツ。
いろいろと正論では片付かない人生ですが、基本(人生の真理)を知らずにしがらみに翻弄されるのか、あるいは知ったうえで諦念の境地に至るのかでは、その意味合いも違ってくるでしょう。
もちろん、真理のとおりに人生を貫ければ、それは理想なのでしょうけれど。果たしてどれだけの人間がその境地に至ったのかは知る由もなし、です。
僕たちは習慣で、できている。
朝5時に起きて、1日を決まったスケジュールで精力的に生きる作者。その口から発せられるのは、意識高い系の妄言?
いやいや、そうとも言い切れません。人間が「習慣」を意識し、それを武器にした場合の成長した未来へのレバレッジは、侮れないものがあります。
いろいろな実話や研究データを引き合いに説明するその語り口には、上辺だけではない学びが散りばめられていると感じます。
下町ロケット
大資本組織が市場の原理を振りかざして中小企業を潰しにかかる非常な現実を、持ち前の根性と職人スキルで跳ね返す佃製作所のドラマチックなストーリーは、聴く者を強く惹きつけます。
ひしめく人間ドラマを、聴き手が混乱することなく語り分けるナレーターの感動的なスキルにより、いつの間にか聴き終わっているくらいの良さを、このコンテンツは含有していると感じました。
下町ロケットを聴くためだけにaudibleを試すのも悪くない、それくらいに魅力的な商品です。
あなたはあなたが使っている言葉でできている
ポジティブシンキングでもなければ、巷で見かけるよくある上辺だけの啓発本でもない。作者は読み手の内なるものに語り掛け、自分の言葉で人生が変わることを説いています。
言霊とはよくいったもので、言葉は自分に返ってきます。それは罵詈雑言であればそのまま、自分に突き刺さるのが良い例です。
この本では、発する言葉のみならず、内側で思考する言葉にすら言及している。非常に学びの深い1冊に仕上がっています。
人生は楽しいかい?
冷戦後のロシア特殊部隊が発祥の「システマ」を、冴えないサラリーマンを主人公に実践していく物語形式の1冊。
システマは人生の本質をとらえるもの。その中には命の根源に自分の意思で触れてみるTIPSなど、ステレオタイプな自己啓発書とは一線を画する面白い実践人生戦術であると感じます。
聴き終わった時点で、あなたはシステマの門下生になっていることでしょう。
三体
科学者の身の上に次々と起きる、現代の物理学では説明のつかない奇怪な現象。それに翻弄されつつ、真実を求めて必死に抗う主人公と、意外な黒幕の登場に妄想が大爆発してしまうSF巨編。
聴きどころは「三体」とよばれる世界のシミュレータで、この世界を旅する描写では「いったい、次に何が起きるのか。そして、それが示唆するものはなんだろうか」という強い好奇心を掻き立てられます。
こんなに面白い話題のコンテンツを聴きあげることができるオーディオブック。新ためてその良さを痛感するところです。
世界は贈与でできている
この話を聞いて、私は家族のサポートに金銭的な感覚を持ち込むことを止めました。
自分の中でひとつのパラダイムシフトが起きた、それだけ強いインパクトをこのオーディオブックから受けたのです。
「お金で買えないもの」という、日常で使いがちなフレーズを細分化し、贈与がもたらす呪いの効用などを理解しやすくシンプルに説明する語り口が、聞き手の新しい境地開拓に一役買っています。
サピエンス全史 上下巻
これを聴き終わると、一気にホモサピエンスの歴史について詳しくなります。
中学校では、サピエンス全史の上下巻を生徒にまず読ませたほうがいい。そうすれば、世界史や日本史がすんなりと頭に入っていくはずです。
人類誕生から3つの革命を経て、いかに現代にたどり着いたのか。そして、今後の人類の行く末は?
そんな壮大な物語に思いを馳せることができるのは、知識があってこそ。まずはホモサピエンスがいかにして地球上で繁栄してきたか、それを紐解く必要があるでしょう。
知識の源泉になるというだけではなく、ユーモアを交えた、かつアカデミックなその語り口は、テーマが浅くないにも関わらず聞き手を選ばないでコンテンツに引き込んでしまう魔力を帯びています。
銃・病原菌・鉄 上下巻
サピエンス全史と通じるものがありますが、比較すると少々硬めの語り口です。
ただ、やっぱり、大航海時代に幾多の文明を亡ぼした西欧人の歴史について深い造詣の得られる優れたオーディオブックであるということは認めざるを得ませんね。
なぜ、数百万の人口を要す巨大な文明が、数百名の西洋人に滅ぼされてしまったのか。それは、これを読めば誰にでも教えることができます。
それをお金で買いますか 市場主義の限界
「金さえあれば、たいていのことはできる。」これが現代に生きる我々の常識となりつつあります。が、大切なことを忘れていませんか?
公平性に関することもそうですが、道徳的なことをおざなりにしている。そんな市場主義の行き過ぎた肥大に警鐘を鳴らすのがこのコンテンツです。
ただ単純に資本家や市場主義を攻撃するだけではありません、時にはそれもやむなしとの中庸な視点から、それでも忘れてはならない道徳的な価値観を我々に与えてくれるのが大きな魅力なのです。
お金まみれの現代人に必読の、資本主義世界を渡り歩くための必携書。
独学大全
独学に最も必要なもの、それは
「志」
です。
志さえあれば、たとえ知識0でも高みに上り詰めていくことができます。
この「独学大全」は、それを最大限にサポートしてくれる書物。具体的55の技法はもとより、そもそも独学にのぞむものとしての心得を示してくれます。
もし、私が大変苦手な分野で知識がほとんどなくても、今から独学で何かを学ぼうとするのなら。この本を必ず購入するでしょう。
オーディオブックは、大変厚みのある書籍の内容をすべて網羅できる聴きやすさを備えています。独学大全の入門には最適です。
ただ、あなたがもし志をたてて独学者として歩むのなら。紙ベースでこの本を買ってください。
各技法へのアクセスや、巻末の索引などを利用する場合に、紙の本の方が圧倒的に使いやすいでしょう。
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それで自分に合っていると感じれば継続、合わなければ退会すればよし。
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